どうも、たかまる(@takamaru_slot)です。
先週ヤーマから発売された6.5号機のシリウスだけど、未だに「設定L」が搭載されていてびっくらこきました。
メーカーとしては試験対策のつもりなんだろうけど、ぶっちゃけ「効果無い」と思うんですよね。
保通協の型式試験はシミュレーション試験(全設定)と試射試験(原則設定1と設定6)があって試射試験を具体的に説明すると、
「出玉率が高い最大設定(設定6)」と「出玉率が一番低い最低設定(設定1」の2種類を行うんだけど、試験方法がそれぞれ異なっていて、
・出玉率が高い最大設定(設定6):完全なユーザー打ち
・出玉率が低い最低設定(設定1):ナビには従うが目押しは行わなず適当押し
こんな感じになってるんですね。
つまり、ヤーマのSシリウスの設定Lは出玉率が低い最低設定への対策な訳なんだけど、
こんな露骨な対策を保通協が許すわけないから。
保通協も馬鹿じゃないんで設定Lがそういう対策していたとしたらその次に低い設定を打つと思います。
これは「出玉率が高い最大設定(設定6」にも同じ事が言えて、例えば113%ぐらいの設定Hを用意したとします。
ただし、この設定はホールで使われる想定なく、小役確率だけで113%に設計した場合の適合率はほぼ100%です。
これがまかり通った場合、設定Lと設定Hを用意するだけで試射試験がほぼ適合する事になります。
下と上が100%適合するとなると、その他の4段階設定はフリーダムです。
クッソ粗い機種が作れちゃいます。しかも適合率100%で。
ぶっちゃけ設定なんて6段階じゃなくても4段階で成立するのでこれで十分です。
ただし、さっきも言ったように、
こんな露骨な対策を保通協が許すわけないから。
にもかかわらず、他メーカーから設定Lが連発していたのは何故というと、
初めのうちは有効な手法だった
これに尽きます。
最初に試射試験の説明で「原則設定1と設定6」で試験をすると記載しましたが、この原則というのは必ずしも設定1と設定6だけを打つだけはないという事です。
つまり、設定2や設定5、もしくは全設定打つかもしれないんですね。
そしてこの事は作成するメーカーにも提示されていません。
これは、先ほど記載した設定Lや設定Hで設計するとほぼ100%適合してしまう保通協の保険です。
そもそも「試験」というのは予め絶対的な答えが決まっていてそれに対して問題を解く訳ですが、
パチンコ・パチスロ業界に関してはこの答え決まってません。
これがそもそもおかしいのですが、決めてしまう事によりマイナスになる事(なるかもしれない)が大きいから決めないんですね。
例えば、試射試験を「原則設定1と設定6」打つという試験と「全設定」打つを比べると全設定を打つ方が明らかに不利です。
なので、メーカー側も下手にルールを決めようとすると藪蛇になってしまう為、沈黙を続けて試行錯誤した結果、出た答えが「設定L」だったのだと思います。
ちなみに「設定H」的なモノが現状ほぼ出てこないのは「設定L」よりも先に出てしまった為です。
例を挙げるとユニバの「タロットエンペラー」になるんですが、あれに関しては、設定6どころか設定5に関しても恐ろしく確率を丸めてます。
これは個人的な予想でしかないですが、設定Hに関して保通協的に通用したのは「タロットエンペラー」で最後だと思います。
それ以外はやったとしても設定5を更に打たれて諦めた可能性が高いです。
まあ、長々と書きましたが何が言いたいかというと、
試験に200万払って答えがない業界なんてある?