どうも、たかまる(@takamaru_slot)です。
マッピーはまだしも、ディスクアップ2に関しては「どうしてART機じゃなくAT機なの?」と疑問に思った人も多いと思います。
今回はその辺の理由を解説していていこうと思うのですが、先に結論から言うと「保通協試験対策」です。
どう試験対策になるかはこれから説明していきます。
試験ではリプレイが投入0枚、払出し0枚として扱われる
前置き①:試験の種類、やり方
保通協の試験ではシミュレーション試験と、試射試験の2種類があります。
この二つについて今回は詳しく説明しませんが、何れも「短期(400G)、短中期(1600G)、中期(6000G)、長期(17500G)」と4つのハードルを越える必要があります。
具体的には、
・短期試験(400G)
33% < 出率 < 220%
・短中期試験(1600G)
40% < 出率 < 150%
・中期試験(6000G)
50% < 出率 < 126%
・長期試験(17500G)
60% < 出率 < 115%
こんな感じで、試験別に下限と上限の幅が分かれていて、17500G回した時に全ての条件をクリアする必要があります。
別に覚えなくていいのですが、こういう試験があって試験をクリアしない限り世に機種を出せないってことだけ覚えておいてください。
前置き②:出玉率の計算方法
知ってる人も多いと思いますが出玉率の計算式は、「トータル払出し枚数/トータル投入枚数」です。
例えば、3枚掛け専用機で、8000G回した結果、差枚で2000枚プラスになったときの出玉率は、
トータル投入枚数:8000G*3=24000枚
トータル払出し枚数:トータル投入枚数+2000枚=26000枚
出玉率:108.33%
となります。
本題
本題の「試験ではリプレイが投入0枚、払出し0枚として扱われる」について解説します。
スロット打った人なら誰でも知ってる事ですが、投入枚数が3枚の状態でリプレイが揃うと、3枚自動投入され次のゲームがフリープレイとなります。
つまりリプレイが揃うと3枚払出し、フリープレイの次Gは自動投入で3枚投入というのが普通の考えなんですが、保通協試験では「投入0枚、払出し0枚」として扱われてしまうんです。
これの何が問題かというと、
・1ゲーム目に9枚役が入賞し、その後7999Gリプレイが揃った
このような事が起こったとします。
これを出玉率に換算すると、
トータル投入枚数:8000G*3=24000枚
トータル払出し枚数:24006枚
出玉率:100.02%
このようになります。
6枚しか浮いていないのだから別に普通です。
しかし、これを「リプレイを投入0枚、払出し0枚」として扱った場合、
トータル投入枚数:6枚※7999Gがリプレイの為最初の3枚とその次Gの3枚で6枚となる
トータル払出し枚数:9枚
出玉率:150.00%
差枚で6枚しか出ていないはずなのに「出玉率150%」というとてつもない数字になり、試験では不適合になります。
実際はこんな極端な事にはなりませんが、何が言いたいかというと
リプレイの確率が高ければ高いほど保通協試験では不利になるという事です。
つまり、試験を通すために緩やかな波にせざるを得ず、結果として射幸性が低くなってしまいます。
この事からディスクアップ2やマッピーはARTからAT機にシフトしたんですね。
おまけ:シングルボーナスの存在
基本的にAT機は、普通に作っても試験では通りません。
何故ならば、保通協試験の一つであるシミュレーション試験が通らない為です。
今回は説明しないと最初のほうで書きましたが軽く説明します。
シミュレーション試験とはナビが出ている、出ていないに係わらず、成立したフラグは100%取るという打ち方です。
ディスクアップ2でいうと、3択10枚役を常に取る打ち方、
つまり、シミュレーション試験では一生ナビが出ている状態のまま試験がされるのと同等の打ち方なります。
こうすると出玉率が異常に高くなり、試験に通りません。
仮に通せたとしても、出玉率が異常に低いか「減るAT」になります。
例を出すと、5号機初期に発売し「疲労チャンス」と揶揄された・・・
餓狼伝説
こんな感じの台しか作れないのが普通なんですが、ディスクアップ2は増えるAT機として世に誕生しています。
からくりは簡単で、シミュレーション試験は、全てのフラグを取得すると書きました。
という事は取得する事で「損」になるものがあればそれを逆手に取る事ができます。
それがシングルボーナスであり、KPE発祥の「アクセルAT」というやつです。
これにより、ディスクアップ2やマッピーは増えるATを実現させてるんですね。
というより、AT機のほぼ全てがこのアクセルAT理論を使用しているのですが、
リアルボーナス時に出玉が加速する機種(オートJACタイプ)で増えるATを実現させているのはこの2機種のみだと思います。
シミュレーション試験対策には様々な歴史があり、アクセルATはその究極といった手法になるのですが、気が向いたらその辺の歴史についても記載していきたいと思います。